2012年3月21日水曜日

医療従事者(できれば婦人科の先生)の方に頚癌についてお聞きします

医療従事者(できれば婦人科の先生)の方に頚癌についてお聞きします

子宮頸部細胞診でclass IIと判定された方が、経過観察のみでclass Iに戻ることはあり得るのでしょうか?



私個人としては、細胞増殖が進むほど遺伝子異常が蓄積され、異型度・異型細胞数ともに上昇し、不可逆的に進行していくと考えています







異形成変化を起こした細胞や、癌細胞は、生体は、異物と判断し、白血球の1つである キラーT細胞が、これを攻撃、破壊、貪食します。

毎日、生体の中では間違った遺伝情報を持った細胞が、沢山、出来てしまいますが、その都度、上記、機序で排除されています。

ハイリスク HPV ( ヒューマンパピローマウイルス ) に感染すると、初期対応は、白血球の1つである、好中球が攻撃し、その情報を、Bリンパ球に伝え、HPVにだけ、特異的に付着して効力を失わせる抗体を産生し、次の侵入の備えます。

HPV により、異形成や、癌になってしまった場合は、前述の キラーT細胞が対応します。

子宮頚癌ワクチンは、自然完全で得られる、数十倍の、HPV 16 と 18型に対する、抗体が出来、初期感染に対応します。

免疫での抑えが効かない状態の時は、異形成変化を起こした細胞の排除が追い付かず増えてしまいます。

HPV の持続感染状態が、最低、6ヶ月、続くと、異形成変化を起こすと言われています。

ハイリスク HPV の持続感染により、ウイルスの E6 、E7 遺伝子産物が、癌抑制遺伝子 Rb や p53 等を抑制するためと言われています。



持続感染の原因です。

1 ) 性活動関連因子

・性パートナー数

・経産回数 ( 3人以上 )

・クラミジア等の他の性行為感染症

・年 齢 ( 30歳以上 )

2 ) 免疫関連因子

・喫 煙

・ビタミン不足

・H I V を含む免疫抑制状態

・ステロイドの使用

3 ) 遺伝的要因

・組織適合性抗原 ( HLA ) ; 白血球の血液型で、ある型の場合、生体がHPVに感染したという認識確認が弱くなってしまい、HPVを排除出来なくなってしまう事も考えられます。

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