2012年3月21日水曜日

子宮頸がんの検診で見落とし

子宮頸がんの検診で見落とし

子宮頸がんの検診を毎年受けております。

ふと思ったのですが子宮頸がんの検診の場合見落とされる事は稀にあるのでしょうか?

(乳癌は乳腺の関係で隠れてた等聞いた事があります。)



子宮頸がんは癌化するまでが長期とのイメージがありますが、毎年検診受けてたのに見落とされ手遅れの状態に・・・

なんて事はありえますか?



年1回にしてますが乳癌検診と同じく半年に1回がいいでしょうか?

30代前半の独身(出産経験なし)です。







細胞診のみで異常がひっかかる的中率は、86% とあります。

子宮頚癌は、正常から初期の癌に進展するのに、最短で 5年と言われてますので、異常が無ければ、1年に1回で良いと思われます。

細胞診と、子宮頚癌の原因となる ハイリスク HPVの有無を見る HPV検査と併用すると、100%になるとの事です。

両者とも、問題無ければ、検査の間隔を、3年に延長出来るとの事です。

現在は、残念ながら、細胞診で、ASC-US という結果が出た時、以外は、HPV 検査は、保険が利きません。

http://qq.kumanichi.com/medical/2011/01/post-1681.php



補足に関して

最悪の場合、先の病変に進行するのに数ヶ月以上と言われてますので、中等度異形成 ( 進展率 10% ) 、高度異形成 ( 進展率 15~20% ) 、上皮内癌に進展するのに、1年程でしょうか。

見落とし率や、進展率等からの計算式は、分かりませんが、1年前に結果が正常で、中等度異形成を見落としていた場合の、上皮内癌への進展率は、それ程、高くは無いと思われます。

これらの病変は、高度異形成の場合、病変部が全て見えており、浸潤癌を疑う場所が無ければ、日帰りもしくは1日入院で粘膜を焼く、レーザー蒸散をします。

そうで無い場合は、5~7日の入院で、子宮の入口を取る円錐切除術を施行します。

上皮内癌は、円錐切除術を施行します。

これらの治療をすれば、完治し、妊娠も分娩も可能ですので、生命を脅かす程の手遅れが発症する可能性は低いと思います。

最低、6ヶ月の HPV の持続感染で、異形成変化を起こすと言われてます。

持続感染の要因は以下が上がられます。

1 ) 性活動関連因子

・性パートナー数

・経産回数 ( 3人以上 )

・クラミジア等の他の性行為感染症

・年 齢 ( 30歳以上 )

2 ) 免疫関連因子

・喫 煙

・ビタミン不足

・H I V を含む免疫抑制状態

・ステロイドの使用

3 ) 遺伝的要因

・組織適合性抗原 ( HLA ) ; 白血球の血液型で、ある型の場合、生体がHPVに感染したという認識確認が弱くなってしまい、HPVを排除出来なくなってしまう事も考えられます。

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