2012年3月21日水曜日

先日市の子宮頸がん検診で3aが出て、HPVのハイリスクウィルスに感染しているかど...

先日市の子宮頸がん検診で3aが出て、HPVのハイリスクウィルスに感染しているかどうか調べました。

結果はインデックスという値が1.75で陽性でした。1.0以下で陰性らしいのですが、

この数値は何を意味しているのでしょう?値が多いとどうなのか、少ないとどうなのか?分かる方がいらっしゃいましたら教えて下さい。

よろしくお願い致します。







インデックス値 = 検出されたハイリスクの HPVの量 ÷ 子宮頚部病変を発症する可能性の無い ハイリスク HPV の 最大量 ( つまり安全な最大量 ; カットオフ 値と言います )

と考えます。

安全な量の、1.75倍という解釈で良いと思われます。



今回、施行された検査は 1 ) です。

HPV検査の種類

1 ) ハイブリットキャプチャー法 ( HC II 法 ) ; ハイリスク HPV ( 16,18,31,33,35,39,45,51,52,56,58,59,68型の13タイプ ) の有無が分りますが、どの型かは分りません。

子宮頚癌検査のペセスダシステムで ASC-US の結果の時は保険で検査出来ますが、その他は自費になります。

2 ) PCR 法 ; 上記の型を調べます。自費扱いになります。



細胞診の class IIIa ( 軽度異形成 ) は、3ヶ月間隔で、細胞診を施行し、正常に戻るか確認するか、ハイリスク HPV 陽性ですので、コルポ診で確認する事もあります。

コルポスコープで、子宮の入口を拡大鏡で見て、怪しい部分の組織をかじり取り、組織診をします。

子宮の入口の粘膜の表面から中間迄の細胞の核が、いびつに変化した、軽度から中等度異形成なら、3ヶ月間隔で細胞診で経過を追います。

通常は、正常に戻る筈です。

子宮の入口の粘膜の、深い細胞の核も、いびつに変化した、高度異形成の場合は処置が必要になります。

高度異形成の病変部が、全て確認に出来、浸潤癌を疑う所見が無ければ外来もしくは1日入院で、粘膜を焼灼するレーザー蒸散をします。

そうでない場合は、5~7日の入院で、子宮の入口を取る円錐切除術が施行されます。

いずれも、妊娠も分娩も可能です。



子宮頚癌は、ハイリスク HPV ( ヒューマンパピローマウイルス ) の持続感染で発症します。

性交渉の経験のある女性の 80% は生涯に感染しますが、一過性感染でウイルスは消失します。

10% 程の人が、最低 6ヶ月の持続感染で、細胞の核が、いびつに変化した異形成という変化を起こしますが、免疫で治り、正常な細胞に戻ります。

ごく僅かな人が5年以上かけて、癌に進展します。

下記の持続感染の原因を減らす必要があります。



持続感染の原因です。

1 ) 性活動関連因子

・性パートナー数

・経産回数 ( 3人以上 )

・クラミジア等の他の性行為感染症

・年 齢 ( 30歳以上 )

2 ) 免疫関連因子

・喫 煙

・ビタミン不足

・H I V を含む免疫抑制状態

・ステロイドの使用

3 ) 遺伝的要因

・組織適合性抗原 ( HLA ) ; 白血球の血液型で、ある型の場合、生体がHPVに感染したという認識確認が弱くなってしまい、HPVを排除出来なくなってしまう事も考えられます。








HPVのインデックス値で、これは一度の性交渉でも感染する可能性は有り、

めずらしいウィルスではありません。

性交渉を経験した女性の大半がもっているウイルスです・・ただそれが、その細胞が、

異形するか、異形後に癌化するか・・は確率として低いです。



ですので、インデックス値はあまり気にしない、重視しないでも大丈夫です。

検診でクラス3aが出てるので、そちらを重視です。



婦人科等での検診では、あまりインデックスは重視しません。性交渉経験者の多くが感染していますので。



それより、定期的に検査を受け、クラス2・・1と下がって行く事を祈ります。



※クラス2で、2.0以上出ることもありますので。過剰に意識しないようにしれくださいね。

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