火傷治療に詳しい方おしえてください。
2日前髪を巻くコテ(200℃くらい)で顔をヤケドしました。すぐ冷やし、その後1時間半程保冷剤や氷水で冷やしました。
ヒリヒリする痛みは全くなく今は薄い茶色の(どこかにぶつけた様な)黒ずみのようになっています。乾燥し、かさぶたのようになってます。
皮膚科に行きエルタシン軟膏という塗り薬をもらいました。飲み薬にビタミン剤をもらいました。
これは火傷治療に一般的に使われる薬なのでしょうか?
薬局で傷薬と言われたので…
顔なだけに跡は残したくありません。
お詳しい方よろしくお願いします。
私は一昨年の4月に、両手についたガソリンの引火による深い火傷を最新の湿潤療法の病院で簡単に治してもらった経験者で、ずっと知恵袋で主に火傷についての回答を続けて多くのベストアンサーを頂いています。
リンクが多いのでパソコンで見られる事をお勧めします。
火傷のレベルにはⅠ度・浅達性Ⅱ度・深達性Ⅱ度・Ⅲ度とありますが、こちらを参考にされると良いです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%86%B1%E5%82%B7
軽い火傷から
Ⅰ度 表皮が赤くなる(表皮・角質層の損傷)
↓
浅達性Ⅱ度 水疱の下の組織が赤い(表皮・有棘層、基底層までの損傷)
↓
深達性Ⅱ度 水疱の下の組織が壊死して白い(真皮・乳頭層、乳頭下層までの損傷)
↓
Ⅲ度 皮膚が欠損して皮下組織が壊死して白い(真皮全層、皮下組織の損傷)
こういった順番です。
水疱も出来ずにただ赤・黒・茶色に変色しているだけの火傷のレベルはⅠ度と呼ばれるもので、治療の対象にもなりませんし、ゆっくりですが痕も残らずきれいに治ります。
これは角質層の組織が損傷を受けている訳ですが、やがてターンオーバーで新しい角質層と入れ替わりますのでそのままにしておいても問題ありません。
成人のターンオーバーの周期は28日ですので1ヶ月程度できれいになります。
水疱で皮膚が浮いたり、剥けている場合はⅡ度の火傷となりますが、ここからは湿潤療法が有効です。
まずは横浜市立大学医学部作製の動画<みんなにもできる応急手当~やけど>
http://www.youtube.com/watch?v=fkPO2Yt_lEc&feature=related
<家庭でできるすりむき傷,裂傷,熱傷の治療-皮膚外傷のラップ療法->
http://www.wound-treatment.jp/next/wound245.htm
これが湿潤療法の基本的な処置ですので一度読まれればより一層理解できます。ここではラップを使用していますが、キズパワーパッドでも同じ効果です。
また塗って良いのは全く無害の白色ワセリンだけですが、それも無理に塗る必要はありません。
また湿潤療法の場合、上皮化後はしばらく白色ワセリンで保湿・保護ケアを行うのが一般的ですが、Ⅰ度であった場合でも塗っておいた方が肌が早くしっかりしてきます。
正常な皮膚でも乾燥は大敵ですから、火傷した場合はなおさらです。
また、紫外線による色素沈着を防ぐためにも、遮光に気をつけた方が痕が早く消えていきます。
また、火傷用の軟膏の殆どは膏も抗菌効果だけで治癒効果はないので塗る必要はありません。ましてや乳白色のクリーム系の抗生剤入り軟膏は、界面活性剤が肌に良くない上に皮膚が欠損した部分に塗ると人間の細胞を破壊して悪化する事が判っていますので塗らない方が良いですよ。
塗って良いのは全く無害の白色ワセリンか白色ワセリンを基材とした油脂系の半透明の軟膏だけです。(ゲンタシン・アズノール・ステロイドなど)
現在お手元にあるエルタシンはゲンタシンのジェネリックですから、ワセリンの代わりに使用できます。
【ゲンタシン軟膏・リンデロン軟膏を傷に塗るのはどうでしょうか?】
http://www.wound-treatment.jp/next/titles_situmon.htm#081
ちなみに私の火傷の湿潤療法での治療経過のブログです。
http://ooyakedo.exblog.jp/
湿潤療法を広く理解して頂くために立ち上げたブログで、写真を見れば湿潤療法での治癒の経過や期間が良く判る事と思います。
左手が浅達性Ⅱ度・右手が深達性Ⅱ度でしたが、質問者さんは私の左手よりも軽い火傷で痕も残らずきれいに治るので心配しなくて良いですよ。
その他ネットや知恵袋で<火傷 湿潤療法>で検索されれば最新の正しい情報がたくさん出てきますので参考にされると良いと思います。
これを機会に火傷の正しい治療法を覚えておくと良いですね。
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