子宮頸癌検診、異形成について。
子宮頸癌検診にて、細胞診異常でひっかかりました。
現在、再検査のHPV検診検査待ちなのですが、異形成になる原因は、HPVと性病以外にありますか?
HPVや各種性病検査が陰性で、異形成になる事はありますか?
ちなみに再検査は、最初の癌検診から2週間後でした。
異形成は、HPV ( ヒューマンパピローマウイルス ) 以外には発症し得ません。
トリコモナス膣炎で、トリコモナス異形という状態が起こり得ますが、厳密な意味で、実際の異形成ではありません。
ベセスダシステム の ASC-US ( 意義不明な異型扁平上皮細胞 ) は、従来の細胞診の class II ( 炎 症 ) 、class IIIa ( 軽度から中等度異形成 ) の可能性を含みます。
ASC-US の取り扱いは HPV検査を施行します。
HPV 陰性の場合は、12ヶ月後の細胞診となります。
HPV 陽性の場合は、コルポ診を施行します。
子宮の入口を拡大鏡で見て、怪しい部分の組織をかじり取り、組織診をします。
子宮の入口の粘膜の表面から中間迄の細胞の核が、いびつに変化した、軽度から中等度異形成なら、3ヶ月間隔で細胞診で経過を追います。
通常は、正常に戻る筈です。
子宮の入口の粘膜の、深い細胞の核も、いびつに変化した、高度異形成の場合は処置が必要になります。
高度異形成の病変部が、全て確認に出来、浸潤癌を疑う所見が無ければ外来もしくは1日入院で、粘膜を焼灼するレーザー蒸散をします。
そうでない場合は、5~7日の入院で、子宮の入口を取る円錐切除術が施行されます。
いずれも、妊娠も分娩も可能です。
HPVの持続感染で影響が出てきます。
以下が持続感染の要因です。
1 ) 性活動関連因子
・性パートナー数
・経産回数 ( 3人以上 )
・クラミジア等の他の性行為感染症
・年 齢 ( 30歳以上 )
2 ) 免疫関連因子
・喫 煙
・ビタミン不足
・H I V を含む免疫抑制状態
・ステロイドの使用
3 ) 遺伝的要因
・組織適合性抗原 ( HLA ) ; 白血球の血液型で、ある型の場合、生体がHPVに感染したという認識確認が弱くなってしまい、HPVを排除出来なくなってしまう事も考えられます。
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