2012年3月20日火曜日

子宮頸癌検診、異形成について。 子宮頸癌検診にて、細胞診異常でひっかかりまし...

子宮頸癌検診、異形成について。





子宮頸癌検診にて、細胞診異常でひっかかりました。






現在、再検査のHPV検診検査待ちなのですが、異形成になる原因は、HPVと性病以外にありますか?



HPVや各種性病検査が陰性で、異形成になる事はありますか?





ちなみに再検査は、最初の癌検診から2週間後でした。









異形成は、HPV ( ヒューマンパピローマウイルス ) 以外には発症し得ません。

トリコモナス膣炎で、トリコモナス異形という状態が起こり得ますが、厳密な意味で、実際の異形成ではありません。



ベセスダシステム の ASC-US ( 意義不明な異型扁平上皮細胞 ) は、従来の細胞診の class II ( 炎 症 ) 、class IIIa ( 軽度から中等度異形成 ) の可能性を含みます。

ASC-US の取り扱いは HPV検査を施行します。



HPV 陰性の場合は、12ヶ月後の細胞診となります。



HPV 陽性の場合は、コルポ診を施行します。

子宮の入口を拡大鏡で見て、怪しい部分の組織をかじり取り、組織診をします。

子宮の入口の粘膜の表面から中間迄の細胞の核が、いびつに変化した、軽度から中等度異形成なら、3ヶ月間隔で細胞診で経過を追います。

通常は、正常に戻る筈です。

子宮の入口の粘膜の、深い細胞の核も、いびつに変化した、高度異形成の場合は処置が必要になります。

高度異形成の病変部が、全て確認に出来、浸潤癌を疑う所見が無ければ外来もしくは1日入院で、粘膜を焼灼するレーザー蒸散をします。

そうでない場合は、5~7日の入院で、子宮の入口を取る円錐切除術が施行されます。

いずれも、妊娠も分娩も可能です。



HPVの持続感染で影響が出てきます。

以下が持続感染の要因です。

1 ) 性活動関連因子

・性パートナー数

・経産回数 ( 3人以上 )

・クラミジア等の他の性行為感染症

・年 齢 ( 30歳以上 )

2 ) 免疫関連因子

・喫 煙

・ビタミン不足

・H I V を含む免疫抑制状態

・ステロイドの使用

3 ) 遺伝的要因

・組織適合性抗原 ( HLA ) ; 白血球の血液型で、ある型の場合、生体がHPVに感染したという認識確認が弱くなってしまい、HPVを排除出来なくなってしまう事も考えられます。

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